日本には、和温療法という優れた療法があります。(http://www.waon-therapy.com/ )現在、専用の設備が必要で保険適用がなく、受診する施設が限られます。
くれは山荘には、医温泉療法医の資格を持った医師がおり、無料で健康相談を受け付けています(要予約)。ここでは、炭酸泉と漢方薬湯を用いた温熱療法について説明します。炭酸泉用いて入浴するか、漢方薬湯を用いるかの違いですが、大切なのは身体の深部温度を1℃上昇させて、30分の保温安静後に、水分補給をおこなうことです。
1.炭酸泉を用いた温熱療法について
一般的な炭酸塩の特徴として、毛細血管を広げ、血行を促進するという効果があります。
お湯の中に溶け込んでいる炭酸ガスが、肌の内側に浸透して血管を拡張してくれます。お湯の温度自体が低いにもかかわらず、炭酸ガスの働きでしっかり血行を促進してくれるため、心臓へ負担をかけずに血行改善の効果を得ることができます。心臓の拍動を増加させなくても血液の循環が良くなるため、必然的に血圧も下がります。
くれは山荘保養館では、超微粒子炭酸泉による入浴が提供できます。 これは、様々な難治性疾患で苦しんでおられる方々や、脳血管障害などで運動ができない方に有用です。心地良い発汗が、これらの方々に方々に爽快な発汗をもたらし、気分・食欲・睡眠・便通を是正し、鬱気分を軽減させます。
また、くれは山荘保養館の炭酸泉は、皮膚・毛髪に対してアストリンゼン効果のある炭酸泉使用です 。すなわち、皮膚と毛髪の養生につながります。
2.漢方薬湯を用いた温熱療法について
くれは山荘の漢方薬湯は生薬100%でできた医薬部外品のものを使用します。これは、過去に使用して来て効果が確認できているものです。くれは山荘では、この薬湯を足湯で提供しています。1回200円で毎週日曜日の午前11時~午後2時の薬膳カフェで体験できます。ご要望の多かった持ち帰り用として、薬湯2包400円を用意していますので、ご家庭でお試し下さい。
・成分:トウキ、センキュウ、ケイヒ、ビャクシ、チョウジ、サンシン
・効能または効果:肩こり、疲労回復、湿疹、神経痛、荒れ性、くじき、リュウマチ、ひび、痔、うちみ、あかぎれ、産前産後の冷え性、腰痛、あせも、冷え性、しもやけ
・使用方法:家庭風呂(約200ℓ)に1包を入れて入浴してください
使用感(個人感想)
ぬるめのお風呂でも沢山の汗が出ます。また、打ち身や皮膚の傷に効果があるのか、傷が治りやすく感じます。一番の効果は、疲れと疲労が取れることです。入浴後に汗が引いてもずっとポカポカしています。汗が引いたら直ぐにお布団のい入って寝ます。ぐっすりと眠れて、爽快な気分で自然に目が覚めます。
3.効果的な入浴方法
炭酸泉や薬湯入浴後に、次のように保温安静の時間をとると、より効果が増します。以下の方法を2~3回/1週間 実施することで慢性的な疲労の回復、肩こりの解消、冷え性の改善などが見込めます(個人差があります)。
1.体重を計測する
2.炭酸泉入浴もしくは漢方薬湯入浴を行い、身体の深部温度を上昇させる。
(これらの入浴は、白湯の入浴よりも深部温度が持続し、効果が得られやすい)入浴時間は、くれは山荘の炭酸泉・自宅での漢方薬湯、ともに10~15分程度です。
3.発汗したままで着替えて、30分間お布団にくるまるり安静にする。
大量の汗がでますので、タオルケットを2枚用意して敷布団と上布団の間に入れて、タオルケットの間に身体を入れます。これでお布団は汗で汚れません。30分は目安の時間です。寝ても結構です。暑くて我慢できなければ途中で中止しても結構です。
4.必ず水分補給行う
体重を計測してください。最初に計測した体重と今回計測した体重の差を、補給する水分量の目安にして下さい。